伝説のマーフォーク考察 その④〜奪い取り屋、サーダ・アデール〜
「手遅れだ、あれはもう動いている。」
ーテゼレット
〜金属の叱責〜
そんな動くとヤバい機械を取り除いてくれる…
今回はマーフォークのビックリドッキリメカ枠、「奪い取り屋、サーダ・アデール」(以下アデール)についてご紹介したいと思います
昨年のPPTQシーズンでは私のサイドボードで活躍してくれていた1枚です
まず能力についてですが、いつも通りカード画像でご確認ください
3マナ2/2,島渡り
攻撃が通れば文字通り、相手のアーティファクトをいただいてくる能力です
一見すると相手の構築の影響を受ける、汎用性の低い能力に見えます
…が、そうでもないのがコイツの特徴です
そんなアデールについて採用枠と3つの有用性についてご紹介したいと思います
●採用枠
アデールは相手のデッキにアーティファクトがない場合、相手のライブラリー内容確認カードになってしまいます(それでも大きな情報アドバンテージが得られますが)
なので当然ながらメインボードではなく、サイドボードでの採用となります
また、伝説のクリーチャーなため1枚推奨です
●投入タイミング、その丸さ
サイドボードでも相手がアーティファクトを採用してないと、サイドインできないのではないか?
入れるのは親和、唸り、ランタン等アーティファクト中心のデッキだけでないか?
…そんなアデールの価値を変えるのが「相手の」サイドボードです
アーティファクトというのは非常に丸いカードのため、数多くのデッキのサイドボードに数多く採用されています
そんな丸い相手のサイドボードが部族(マーフォーク)対策の一端も担っているんですね
少し想像するだけで真髄の針、仕組まれた爆薬、罠の橋…等、環境のデッキほとんどがアーティファクトを採用しています
そういった相手のサイドを予想すると、サイド1戦目にとりあえず投入しておいてもほぼ外しません
(環境のデッキに対するサイド理解があればさらに100発100中です)
もちろん対策カードを追放するだけでも十分ですが、さらにキャストすることも可能なので針や爆薬をこちらの優位なように役立たせることも可能です
●情報アドバンテージ
上記の通り、相手のライブラリーを確認することが可能なため、大きな情報アドバンテージを得ることが可能です
ライブラリーを確認する際に、(アーティファクトを見つける以外に)一番大切なことは何か
相手の手札を予想することです
対戦の中で公開領域は「場」、「墓地」、「追放領域」であるのに対して、未公開領域は「手札」、「ライブラリー」です
このうちライブラリーが公開領域になれば、
相手のデッキ構成-公開領域=未公開領域=手札
となります(当たり前ですが
例としてモダンの青白コンを挙げたいと思います
相手の手札が1枚の状況で、流刑への道が相手の墓地に1枚、アデールでライブラリーを確認したところ2枚
ほとんどの青白コンは流刑への道を4枚採用
じゃあ相手の手札1枚=流刑への道、と想定ができます
あとは余談にはなりますが、相手のデッキはこんなカードを採用しているのか、サイドからこれを投入してくるのかという勉強にもなります
●マーフォーク!
過去記事から述べておりますが、マーフォークデッキにおいてマーフォークであることはとても重要です
デッキの戦略を極力歪めず、相手の対策を潰すことが可能です
オマケでセルフ島渡りまで持ってます 偉い
普段はなかなか見かけないですが、上記の通り様々なメリットがあり、使っていて非常に面白いカードです
皆さまのサイドボードに1枚、奪い取り屋、サーダ・アデールをいかがでしょうか?