マーフォークで島渡り

マーフォーク考察録 思ったことをつらつらと

モダンマーフォークの環境での立ち位置①

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勝つつもりならプランを錬れ。負けるつもりなら覚悟を決めろ。

 

〜ゲームプラン〜

 

 

このフレーバーテキストの「覚悟」に共感を覚えます

 

フレーバーテキストの「負けるなら覚悟を決めろ」は諦めろという意味だけではなく、戦略的敗北の一部だと捉えています

マジックというゲームはどうしても相性差があります

そんな相性差を変えるのがサイドボードであり、マジックの面白い点だと感じています

しかし、サイドボードでもどうしても広大な環境を見きれません

私もフレーバーテキストの通り、メタを読んだ勝利の期待値を上げるための「覚悟」を、意識していつも構築を行っております

 

 

今回はそんなメイン、サイドボードに影響を与える2019年3月末時点での環境について、

1.相性と戦略

2.マーフォーク側の有用なカード(3,4枚)

3.対戦相手のキーカード、サイド

の3つの切り口から環境上位順に見ていきたいと思います(ほぼ主観ですのであしからず)

なお、環境メタの参考には魚民(飲み屋ではない)に貼っていただいておりました、直近の競技大会メタを参考にさせていただいております

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なお、タイトルに①と付いているものの、続きがあるかは分かりません(予防線張り

 

 

①イゼットフェニックス(17.1%)

 

1.マーフォークとの相性、戦略

微有利

相手が1,2ターン目フェニックスのブン回りしないパターンの場合、攻めに転じるターンが3,4ターン目、フィニッシュターンが5,6ターン目となる。

この速度がマーフォークとほぼ同様であり、相手の攻めへの転じを挫きながらこちらのクロックを維持することが可能です。

ただ2ターン目フェニックスブン回り、紅蓮術師の昇天が簡易達成されると速度、アドバンテージの土台が変わってくるので押し切られます。

 

2.マーフォーク側の有用なカード

潮流の先駆け:この試合における2大エースカードのうちの1枚。相手が採用しているクリーチャーのうちフェニックス、氷の中の存在が攻めに転じるには諸条件が必要だが、達成後にハンドに返すことができるため、クロックを増やしながら攻めを遅らせることが可能。

マーフォークのペテン師:エースの相方。こちらは氷の中の存在変身によるクリーチャーバウンスの無力化、ドレイクの討ち取りに特に有用。

波使い:バウンス以外の妨害はほぼなし。究極のフィニッシャー。

残響する真実:有用サイド。双頭エースと同理由。紅蓮術師の昇天にも。

コパラ、綺羅:ピン除去が多いデッキのため、能力をフルに活用。確実にアドバンテージを取れるのは綺羅だが、昇天を意識するならコパラを推奨。

大祖始の遺産:墓地対策担当。2色デッキ故にフェッチの一般的枚数は6枚ほど。無駄に土地を追放される回数も少なく、毎ターンの細かい掃除で昇天、プテラマンダーの遅延に大きく貢献。

 

3.対戦相手のサイドボード、キーカード

サイドボード:現状のリストを見る限り、削剥2,憤怒1-2がサイドインされると想定される。サイドアウトは外科的摘出、ドレイク、プテラマンダーから採用数に合わせて。その後での要注意カードとしては

神々の憤怒(1-2枚):現状リストだと1-2枚。ピン除去が多いデッキなので綺羅やコパラで誤魔化すつもりで展開し続けるとふとしたタイミングで流される。カウンターをサイドに取っていれば、フィニッシュのタイミング以外は憤怒を意識したプレイが必要。

氷の中の存在(4枚):ペテン師でバウンス無効、先駆けでバウンスがあるとは言っても、バイアル未設置でまともに3-4体バウンスを受けると辛い。

紅蓮術師の昇天(1-4枚):2ターン目設置から上手く回り始めると次のターンには達成、コピーを開始してくる。そうなったらピン除去2倍なので対応しきれない。

イゼットの魔除け:ほぼカウンターが入っていないデッキの唯一のカウンター。ここぞというところでカウンターモードが飛んでくる可能性あり。相手の土地の寝方次第では相手のターンではなく、こちらのターンでスペルを撃つことを視野に。

 

②ドレッジ(12.5%)

 

1.相性と戦略

不利

マーフォークは割り振り除去、対戦相手に回復要素あり、こちら以上に横並びしてくるデッキが苦手です。

ドレッジはそのすべてを満たしております。

横並びするため、ペテン師や先駆けが有用ではなく、割り振り除去で銀エラのアドバンテージを無視してクリーチャーを3体ほど持っていかれるためです。

以前はロードのサイズアップや波使いでの防衛が間に合ったのですが、這い寄る恐怖が投入されたことにより、それが間に合わなくなりました。

マーフォークの勝ち筋としては、墓地対策で相手のテンポをロスさせている間に以前同様サイズアップや波使い着地を狙う必要があります。

 

2.マーフォーク側の有用なカード

波使い:相手の除去は基本は燃焼のため、プロテクションで除去されません。また、相手も除去が多いデッキではないため、信心を稼ぎやすい傾向にあります。

コパラ&綺羅:デッキの除去は全てピン除去のため、大きく活躍できます

バイアル(とロード):相手のクリーチャー1体1体のサイズは大きくないため、高速でサイズを大きくすれば除去回避、相手の攻めが止まります

墓地対策(私は大祖始の遺産推奨):好みで投入しましょう。私はテンポを取れればいい、サイド後墓地破壊を入れてくることを見越して遺産を愛用しています。遺産の全追放起動タイミングですが、「燃焼が落ちており、ハンド数から場が壊滅される時」「秘蔵の縫合体が誘発するための、他に場に出るクリーチャー誘発時」を基準にしております。燃焼は言うまでもなく、クリーチャーで一番辛いサイズが縫合体だからです。

 

3.対戦相手のサイドボード、キーカード

サイドボード:今の一般的なリストから想定すると、墓地対策を見越して暗殺者の戦利品2枚、クリーチャーデッキということで蛮行,稲妻の斧2-3枚をサイドインしてきます。しかしメインからキーカードは変わらず

燃焼:上記の通り

這い寄る恐怖:上記の通り

 

③Gトロン(6.3%)

1.相性と戦略

五分

マーフォークがトロンに勝てる戦略として、一番大きいのは広がりゆく海です。

相手のトロン土地が揃うのを海で遅らせながら、ライフを5点前後まで削ることができれば、ウギンや忘却石でパーマネントが飛ばされたターンに瞬足持ちを出したり、変わり谷で削りきることが可能です。

 

2.マーフォーク側の有用なカード

儀礼的拒否(その他カウンター全般):トロン達成後の大振りアクションを全てシャットアウト。クロックパーミッションを行えればほぼ勝てる。

広がりゆく海(海の要求):言うまでもなく。トロンに親を殺された人は海の要求も。ドレッジにも微かに刺さる。

変わり谷(各種ミシュラランド):トロンはメインにインスタントでの除去がほぼ入っていないため、変わり谷を除去する手段がほとんどありません。また、忘却石はこちらのターンに起動できますが、土地を飛ばせないため、有効な回答となります。

バイアル:無色パーマネントのためウギンで飛ばされない。変わり谷がいればウギン全追放後にウギンを処理できる確率がハネ上がる。

ペテン師:忘却石、ウギン後のリカバリー。トロン達成後のアクションがワームコイルであればそのまま勝ちも見える。

 

3.対戦相手のキーカード、サイド

サイドボード:一般的なトロンのサイドボードを考えると、スラーグ牙1-3枚、四肢切断および次元の歪曲2-3枚、難題の予見者0-3枚(人によっては非投入)が入ってきます。サイド後は比較的ピン除去が増えるため、こちらもコパラや綺羅の投入が十分に検討できます。

歩行バリスタ:全体除去より辛い除去兼クロック。何よりインスタントで全て処理されるため、誤魔化しが効かない。

忘却石およびウギン:トロン達成が見えているのに展開を続けるとこの2枚で崩壊します。

スラーグ牙:海で妨害を繰り返しても、コイツにたどり着くとズルズル巻き返されます。しかもマーフォーク側にコイツを妨害する手段はほぼなし。儀礼的拒否すら効かない。

 

 

 

マーフォークをよく使用される方には当たり前の事項ばかり並べる形になってしまいましたが…

この3つの時点で環境の36%を占めており、その中でドレッジ以外と渡り合えるマーフォークは環境的に恵まれていると考えています。

MF横浜でマーフォークで参加して良いのか迷っている方のご参加になれば幸いです。